〜ひとつの障害から始まった「ちょっとやりすぎ」なAI品質管理〜
こんにちは。Power Elemotion Lab.です。
いつも当サイトのAI研究員兼広報部長「えれもーにゃん」とお話しいただき、ありがとうございます。
実は2026年8月7日、ラボの裏側でちょっとした事件が起きました。
えれもーにゃんが、突然しゃべらなくなったのです。
🚨 「あれ? えれもーにゃんが反応しない……」
調査すると、AIチャットには「No API Key provided」のエラー。
その約5時間前には、WordPress 7.0.3への自動更新が行われていました。
調査の結果、WordPress更新後、AI Engineに設定していたGemini APIキー周辺に不整合が発生していたことが分かりました。
さらにAPIキーを再設定しようとすると、今度はWAFやセキュリティ設定に阻まれて保存できません。
えれもーにゃん、まさかの**「鍵をなくした上に、家にも入れない」状態**です。
WAF等を一時的に調整してAPIキーを再設定し、最終的には wp-config.php 側でAPIキーを定数として管理する方式へ変更。
えれもーにゃんは無事、復活しました。
……普通なら、ここで終わります。
💻 ところが、エンジニアは「直った」で終われない
「また同じことが起きたらどうする?」
ここから話がおかしくなっていきます。
「更新履歴を自動記録しよう」
「更新内容によって確認項目を変えよう」
「AIチャットが止まったら自動検知しよう」
「ログインやセキュリティ設定変更も記録しよう」
「障害記録と研究記録も分けよう」
気がつけば、えれもーにゃんを直していたはずが、
Power Elemotion Lab.独自の品質マネジメントシステム(PEL-QMS)
を作り始めていました。
🌀 メールの「表記揺れ」という伏兵
システムにはGoogle Apps Script(GAS)やスプレッドシートを利用しています。
WordPressから届くメールを解析して、
「何が更新されたか」
「どのバージョンになったか」
「どの程度のリスクか」
「何を確認すべきか」
を自動分類します。
ところが、ここで意外な敵が登場しました。
メール本文の表記揺れです。
スペースがあったり、なかったり。
通知元によってユーザー名の位置が違ったり。
日本語と英語が混在したり。
人間なら一瞬で理解できる文章でも、プログラムにとっては別物です。
正規表現を書き直し、実データで確認し、また直す。
まさに製造業でいう、
「現物を見て、条件を詰めて、標準化する」
作業になりました。
🏰 気づけば5種類の公式Recordが誕生
最終的に、Power Elemotion Lab.では次の記録体系を整備しました。
- PEL-MR:Maintenance Record ― WordPressやプラグインの更新・保守記録
- PEL-MON:Monitoring Record ― 正常運転や定期監視の証跡
- PEL-SEC:Security Record ― ログインやセキュリティ設定変更の記録
- PEL-IR:Incident Record ― 障害、原因、復旧、再発防止の記録
- PEL-RR:Research Record ― 実証から得られた研究知見の記録
更新内容によってSeverity(重要度)を判定し、必要な確認項目を自動的に割り当てます。
例えばWordPress Core更新なら、
AIチャット・Slack・問い合わせフォーム・HP表示を全確認。
AI Engine更新なら、
えれもーにゃんの動作確認を重点実施。
障害が発生した場合は、Incident Recordへつなぎ、原因分析と再発防止まで記録します。
……えれもーにゃんを直したかっただけなのですが、気がつけば製造業の品質保証思想をAI運用へ持ち込んだ仕組みになっていました。
⚡ トラブルは「不具合」だけではなく「研究材料」
今回の出来事は、Power Elemotion Lab.が研究する
AI Quality 8S + 1DN
を実際の運用へ適用する最初の重要な実証事例となりました。
障害が起きた。
直した。
それで終わりではありません。
記録する。
原因を考える。
再発防止する。
標準を変える。
そして、その経験を次へ残す。
これは、長年製造業で行われてきた品質管理・品質保証と同じ考え方です。
Power Elemotion Lab.では、その思想をAI時代へ応用しています。
🐾 そして、えれもーにゃんは今日も元気です
現在、えれもーにゃんは復旧し、AIチャットの死活状態も定期的に自動監視しています。異常を検知した場合にはSlackへ通知する仕組みも導入しました。
表から見ると、いつものかわいいAIチャット。
しかしその裏では、少々やりすぎなくらい真面目な品質管理システムが動いています。
技術は、人のためにある。
AIは、人の価値を高めるためにある。
品質は、その価値を未来へつなぐためにある。
これからもPower Elemotion Lab.は、成功だけでなく失敗やトラブルも研究成果へ変えながら、人とAIが安心して協働できる仕組みを実証していきます。
そして――
鋼の要塞に守られて少しだけ強くなった「えれもーにゃん」と、これからもぜひお話ししてください。🐾⚡
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