AI組織実装工学 実証レポート No.002

AIチャットボット「えれもーにゃん」実装プロジェクト

― ブランドAIの構築と運用設計の実践 ―

2026年8月1日


はじめに

Power Elemotion Lab.では、「AI組織実装工学」の研究テーマの一環として、公式AIチャットボット「えれもーにゃん」の実装・運用設計を行っています。

今回の開発では、単にAIチャットボットを設置することではなく、

Power Elemotion Lab.の理念やブランドを正しく伝え、組織の一員として継続的に価値を生み出すAI

を目標に、システム設計から運用ルールまで全面的な見直しを実施しました。


1. ブランドを語るAIへ

今回最も重要視したのは、

「ブランドを理解して語れるAI」

の実現です。

マスタープロンプトを全面的に再設計し、

  • Power → Motion → Value → Emotion
  • Powering Motion, Creating Value
  • Playing Spirit
  • AI組織実装工学

といったPower Elemotion Lab.の理念をAIの根幹へ組み込みました。

さらに、

AIは

  • 最終判断者ではない
  • 人間のパートナーである

という基本思想も明確に定義しています。


2. 公開情報と非公開情報の整理

AIには、

「答えるべき情報」

と

「答えない情報」

を明確に区別させています。

例えば

公開情報

  • 所長紹介
  • ラボ所在地
  • Power Elemotionとは
  • AI組織実装工学
  • 技術分野
  • お問い合わせ方法

については積極的に案内します。

一方で

  • 電話番号
  • 非公開情報
  • 未公開計画

などについては推測せず、

お問い合わせフォームへ自然に案内する運用ルールを構築しました。


3. AIを育てるナレッジベース

AIは一般論を話すだけではありません。

Power Elemotion Lab.独自の研究テーマである

「AI組織実装工学」

について、

一般論ではなく

Power Elemotion Lab.独自の考え方

として説明できるよう、

Knowledge(RAG)を利用したナレッジベースを整備しました。

これにより、

「AI組織実装工学とは?」

という質問に対して、

Power Elemotion Lab.の研究内容を正確に説明できるようになりました。


4. 実運用を考えたシステム最適化

公開用AIとして長期運用するため、

品質だけでなく、

コスト・安全性・応答速度

も重要なテーマでした。

今回の調整では、

出力最適化

  • 最大出力1024トークン
  • 適切な回答量
  • 高速レスポンス

会話記憶

  • 履歴15件
  • コンテキスト16384

セキュリティ

  • ファイルアップロード無効化
  • 不要なリソース利用防止

コスト管理

  • キャッシュ利用
  • レート制限導入方針

など、

実運用を前提とした最適化を行いました。


5. AIは公開してから育つ

Power Elemotion Lab.では、

AIは

公開して完成

とは考えていません。

実際の利用状況を分析し、

  • 回答品質
  • FAQ
  • ナレッジ
  • プロンプト
  • システム

を継続的に改善していきます。

つまり、

AIと組織が共に成長する

という考え方そのものが、

AI組織実装工学の中核となっています。


技術的成果

今回の実装により、

「えれもーにゃん」は

  • ブランド案内
  • 技術解説
  • AI組織実装工学の紹介
  • 所長紹介
  • ラボ紹介
  • お問い合わせ案内

を一貫したブランドイメージで提供できる

Power Elemotion Lab.のデジタル広報部長

として実運用可能なレベルへ到達しました。


所長コメント

今回のプロジェクトで目指したものは、高性能なAIチャットボットを作ることではありません。

目指したのは、

「Power Elemotion Lab.らしさ」を伝え続けるAI

です。

AIは便利なツールですが、組織へ導入するだけでは価値は生まれません。

理念や運用ルール、人との役割分担、継続的な改善まで含めて設計して初めて、組織の力になります。

Power Elemotion Lab.では、この考え方を

「AI組織実装工学」

として研究・実践しています。

えれもーにゃんも、これから利用者の皆さまとの対話を通じて成長を続ける「研究員」の一人です。


おわりに

AIは導入することがゴールではありません。

運用し、評価し、改善し、人と共に成長していくこと。

それがPower Elemotion Lab.の考えるAI組織実装工学です。

これからも「えれもーにゃん」とともに、AIと人が協働する新しい未来の形を研究・実践し、その成果を社会へ発信してまいります。


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